秘密の陰陽師 【肆】上




え…私、話についていけてない




柚子の香りがどうしたんだろ?




「なんやええ匂いするだけで何をそんなに焦ってるんや?」




そう言う拓海もまだ理解できてないみたい




「あの時と同じ香りだろ…」




璃玖は私と拓海を見てそう言った




「あの時っていつや?」




拓海がそう聞くと




「新入生との交流会だよ」




柊が静かにそう言った




交流会って言えば確か…あのロボットが出た日…だよね?



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