秘密の陰陽師 【肆】上




「かしてみ」




そう言って隣からヒョイとスプーンを取られた




「ちょっ…」




取り返そうとするけどそれをあっさりかわされる




「ほら、あーん」




そう言って急かすようにスプーンを口元に持ってくる




「自分で食べれるよ…」




私はそれを拒むけど




「ほら、食べないとここで犯しちゃうよ?」




皆が夢中になる王子様の笑顔でそう言われた




ここで食べないと本当に犯されちゃう




全身に鳥肌が立つ




私は大人しく言う事を聞くことにした




口を開けてパクッと一口食べた




「ほら、残りも全部食べさせてあげる」




照れる私とは反対に舜はすごく楽しそうにしている




本当に恥ずかしくてどうにかなりそうなんだけど…












「ごちそうさまでした」




なんとか全部食べおわった




全部あーんしてもらったけどね…



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