秘密の陰陽師 【肆】上
「葵、高田家で今健康診断やってるんだ。
少しの時間で済むから協力してくれないか?」
葵を座らせ、はだけたパジャマを直しながらそう聞くと
「んぁー…どーぞぉ…、んー…」
相変わらず声はエロいし呂律は回っていないがとりあえず了承してくれたって事でいいのか?
「悪いこいつこれ以上起きないからこの状態で頼めるか?」
俺はそう言って岡田を見ると、岡田はポカンとした顔で固まっていた
「岡田?どうしたんだよ大丈夫か?」
もう一度声をかけるとハッとした様子で
「だっ大丈夫です、ただ舜様のその様な姿を初めて見まして…その…なんと言うか…葵様のことをとても大切にしているのが痛いほど伝わってきます。とてもお似合いですよ」
そう言ってニッコリと微笑んだ
「なっ…いきなりなんだよ…早く診てやってくれ」
いきなり言われたものだからぶっきらぼうな言い方になったしまったが、少し、いやだいぶ嬉しかった
だんだん皆に認めてもらっているって事でいいのか?
まぁこんな最高な女、認めない奴なんていないか…
俺は気持ちよさそうに寝ている葵の頭を撫でた