秘密の陰陽師 【肆】上
「おっとっと…」
なんとか1番前にたどり着いて顔を上げた私は
思わず息を飲んだ
私の目の前には…
ずっと会いたかった舜先輩がいたから
何この人…
この世にこんなに顔が整った人いるの?
まるで絵の中から飛び出してきたみたい
写真なんかよりずっとずっとカッコよくて
笑顔を見せたその人は王子様そのものだった
心臓が跳ねるのがわかった
それに舜先輩と一緒に歩いている友達も
イケメンなんて言葉じゃ済まされないぐらい整った顔をしている
彼女になりたいなんて厚かましいことは
望んでない。
せめて話でもしてみたいな…