秘密の陰陽師 【肆】上
「全く、理解するのに時間がかかるな。
なぜそんなものが日本なんかにあるんだよ?」
次に話し出したのは璃玖だった。
「すみません…それはまだ、、」
拓海が話し出したことで皆、個々に話し始める。
昨日葵に起こった出来事を言うべきかどうか迷った。
今言わなければタイミングを逃してしまいそうだ。
だが、これはもう俺1人では抱えきれない所まできている。
そう思った俺は
「なぁ葵、金狐にこのこと伝えたいんだが俺たちが呼んでもきっと来ない。だから第一妖界に行ってあいつを連れてきてくれない?」
と、そう頼んだ。
「なんや舜、この事件に妖は関係ないんと違うんか?」
何も知らない拓海はそう言う。
痛いところつかれたな