秘密の陰陽師 【肆】上




インターホンが鳴り、玄関のドアを開けると舜と拓海が立っている




「おはよう!」




挨拶をしていつものように3人並んで歩く。




学校について教室に入ると花が抱きついてきた




「おはよ!昨日葵がいなかったから私と学校サボっちゃった」




ペロッと舌を出す花はもう天使そのもの




「ごめんね?ちょっと色々あって…」




セアロマのことは生徒には絶対に漏らしちゃダメだから花にも言えないんだよね…




「お仕事大変なの?
あんまり無理しちゃダメよ?
頑張りすぎすぎも身体によくないからね?」




真剣な目で見つめられて心配してくれているのがすごく伝わってくる




「花ありがとう。私は大丈夫だよ」




ニコッと笑ってそう言った




「何かあったらすぐ私に言ってね?
私は誰がなんと言おうと葵の味方だからね」




そんな花の心強い言葉がとても嬉しかった




私が陰陽師をやっていも怖がるそぶりを見せるどころかこうやっていつも身体の心配をしてくれる




私の味方だっていつもそう言ってくれる




そんな花の言葉に何度助けられたか分からない




だからね、私は花のこと命にかえても守るって決めてるの



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