秘密の陰陽師 【肆】上
なんとか中庭についたが
「なんやこれ…」
私たちは言葉を失った
中庭には軽く2000は超える妖がウジャウジャといる。
それも全部、霊力が高いものたちばかり。
「ここで戦うと生徒たちが騒ぎ出すぞ。
どうする舜」
璃玖が舜にそう言う
「あとで記憶操作しよう。
このままこの妖たちを放っておくのは危険だ。それにあいつら全員俺たちと戦う気満々の目をしてやがる。今は戦うぞ」
舜の言葉に私たちは頷いた
私と舜は印を組み、拓海はお札を取り出す
璃玖は狐の姿になっていて。
柊は忍の格好になりいつものように情報収集に行く。
ピリピリと緊迫した空気が張り詰めている
目を閉じふぅ、と深呼吸し気持ちを落ち着かせる
そして目を開けると同時に
戦いが始まった
2000いる妖たちは一気に私たちに向かって向かってくる
「いでよ我が式!熊嵐!影虎!」
拓海に召喚された熊嵐と影虎が姿をあらわす
何度見ても立派な体に貫禄ある雰囲気を纏っている
「狐火!」
璃玖の手には青い炎が灯っている
2000対4なのであっという間に妖たちに囲まれる。