秘密の陰陽師 【肆】上
「熊嵐!鎖煌汗疱や!」
拓海がそういうと熊嵐の手からは対、妖用の毒が大量に噴出される
「ぐあああああああああ」
苦しそうな声があちらこちらで聞こえる。
「拓海!殺すなよ!!」
舜が拓海にそう言う。
私たちは本当に悪さをした妖たちしか払っちゃならないの。
今私たちの目の前にいる妖たちは危険と判断したけれど何か悪さをしたわけじゃない。
とりあえず妖たちの興奮を落ち着かせるために私たちは戦う。
その時は殺しちゃならないって陰陽師の中で決まってるの。
「すげーな。あいつがちゃんと戦ってるところ初めて見たわ。」
璃玖は拓海の力を見て感心している
確かにあんな大きな熊嵐達を使い魔にできるって本当にすごいよね…って…私も感心してる場合じゃなかった!
「俺たちもいくぞ」
舜の言葉に私は呪文を唱える
この呪文を唱えることで私の運命は変わってしまうことになるのに──────