秘密の陰陽師 【肆】上




「わかった。じゃあまず俺の自己紹介からしようか」




自己紹介?




「俺は多田一平。陰陽師だ。」




その言葉に血の気が引いていく




おん…みょ…う…じ?




先生の言葉が頭の中でループする




日本の陰陽師なら会議には絶対出なきゃいけないしある程度は把握しているつもりだけど…先生の顔も名前も見覚えがない




「驚いただろう。無理はない。俺は日本の陰陽師組織には属してないからな。俺は長い間アメリカに住んでいたんだ。だから俺が属しているのはアメリカの陰陽師組織だ」





アメリカ?




先生なに言ってるの?




だってアメリカの陰陽師って言えばおじいちゃんぐらいの圧倒的な力を持ったものしか属することが許されない組織だから。




先生がその組織の一員?




もうすでに先生の話についていけない




この後に先生が話す事によってさらに私は混乱の世界へと引きずられる














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