秘密の陰陽師 【肆】上




「話は16年前になる。

16年前、全世界の陰陽師組織が凍りつく情報が入った。1000年に一度産まれると言われる
"青のガーネット"を灯した陰陽師が世界のどこかで産まれたことが安倍晴明が残した真実晶から分かったんだ。

青のガーネット…それを宿したものは不死不滅の力を手に入れそれは安倍晴明の力にも匹敵するものにまで大きくなるという。

使い方を間違えれば一瞬で世界を滅ぼすこともできるほどの力なんだ。

世界中にはいい陰陽師ばかりじゃなく悪い事を企む陰陽師だって沢山いる。

その情報が入った時から全世界の陰陽師組織が一斉に青のガーネットを灯した人を探し始めたんだ

だが3日もしないうちにガーネットの反応が消えたんだ。おそらく誰かに封印されたと考えられる。

その日から青のガーネットの事もそれを宿した陰陽師の事も迷宮入りになった。

俺はまだその時8歳だった。

陰陽師に属してはいたが何のことだかさっぱりわからなかった。

でも16の歳になった時、青のガーネット捜索部隊に選抜されてその日から8年間ずっと探し続けた。

俺たちの陰陽師組織は世界で最大と言われる力を持っている。

青のガーネットを保護するのは俺たちの組織しか無理だと判断した世界中の陰陽師組織から情報が山ほど提供された。














そして今年…やっと見つけたんだ















それが…お前だったんだよ。













一ノ瀬。」










先生の言葉にツーと涙が流れた




理解なんてしていない




でも何でか分からないけど勝手に涙が出てきた







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