秘密の陰陽師 【肆】上
葵side
「葵〜?そろそろ起きないと遅刻するわよ」
部屋の扉が開く音とともに、お母さんの可愛らしい声が聞こえた
「ん〜?まだアラーム鳴ってないじゃん…」
もう一度夢の世界に入ろうとしたとき
「何言ってるの?もう8時よ?」
呆れたような声が聞こえた
んー…8時…
は…ち…じ…?
はち…?!
布団からバッと起き上がり時計を見る
その針は午前3時のところで止まっていた
「壊れてる…」
私はガーンと肩を落とした