秘密の陰陽師 【肆】上
「葵は…どうなるの…?」
葵のお母さんの身体はカタカタと震えている
「なぁ新田、お前は封印屋なんやろ?
ほなすぐに葵のガーネット封印してくれや!
お前の父さんはできたんやろ?!」
拓海がそう言うが…
「拓海、それはできない」
柊は拓海を見てそう言った
「なんでや…」
「すみません…。
葵さんのガーネットを起灯させたのは多田です。多田はDARKSの中でも幹部に位置するほどの力を持っています。
その力は俺の封印力では歯も立ちません…」
新田君はぐっと拳を握りしめ、悔しそうにそう言った。
「ほな葵は…アメリカに行くしかないっちゅうんか…」
拓海の言葉にその場にいる皆が何も言えず、静まり返ってしまった