秘密の陰陽師 【肆】上




私が戦うことをやめる。




小さい頃はずっと望んでいたこと。




小学校も中学校も学校が終わると家に帰ってすぐに修行始まる毎日だった。




この力のせいで小さい頃は仲間外れにされることもしょっちゅうあった。




この家に産まれてきたこと…能力を持って産まれてきたこと、嫌で嫌でたまらない時もあった。








でも…それでも…やっぱりあたしは









「やめない。

あたしは陰陽師を辞めたりしないよ?

そりゃ…放課後にスイーツ食べたりお化粧の話しをする事はすっごく楽しいと思うし、憧れるけどね、陰陽師をしていて嫌な事ばかりじゃないって最近思うの。

私の能力を知っても逃げるどころか私の身体を心配してくれる花がいて…それに舜や拓海、璃玖に柊だっている。

私は皆がいてくれるだけで十分なの。

それと私のことをこんなにも心配してくれて、大切に思ってくれるお母さんだっている。
私はこの家に産まれてきたこと、後悔してないよ。」





お母さんの顔を見て私はニコッと笑った




「あおい…」




お母さんの目からは涙が流れた。



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