秘密の陰陽師 【肆】上




「あおい」




舜に呼ばれ、目が合う。




その目はとても優しくて。



私の大好きな舜の顔だった。




他の3人もとても優しい目をしている




「帰ろう、葵」




そう言って手を差し伸べてくれる璃玖。




本当は今すぐこの手を取りたい。




今すぐこの手を取って皆の元へ行きたい。





でもそう言うわけにはいかないの。




私は皆の顔を見つめた。







そして







「私は皆と一緒にいれないみたい」




涙を拭き、そう告げた。




皆の顔が悲しみの顔へと変わる。




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