秘密の陰陽師 【肆】上




「足りねぇよ」




そう言うと舜は私の顔を上げてさっきよりもずっとずっと深くて甘い、幸せなキスをしてくれた




「…っ」




息ができなくてクラクラする




苦しくなって目に涙が溜まる




私は思わず舜のシャツを掴んだ




すると舜は唇を離して立ち上がり




「…っしゅん…?きゃあぁぁっ…」




私をお姫様抱っこした




「おおお…おろしてっ」




突然のことにびっくりして私はドタドタと暴れる




絶対重いよ…
舜の腕折れちゃうんじゃないかな?





こんなことなら朝ごはん抜いてこればよかった…



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