秘密の陰陽師 【肆】上




「葵…いいか?」




髪を撫でられ優しくそう聞かれて
私はコクンと頷いた




「よくできました」




舜はそう言ってポンポンと私の頭を撫でた




「しゅん……すき…」




私の好きがもっともっと舜に伝わるように
目一杯抱きついた




「あーったく可愛すぎんだよお前…
俺の方が好きだっての…」




そう言ってギュッと抱きしめ返してくれる




私は舜の優しく甘い香りと暖かい体温を感じて目を閉じた




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