秘密の陰陽師 【肆】上
私は今日から高校2年生になる
クリーニングに出していた綺麗な制服に袖を通した
寝癖がついた髪の毛を一つにまとめて
軽くお化粧をする
ピーンポーン
インターホンが鳴ると同時に準備を終えた
「行ってきます!」
玄関を開けると目の前には少し制服を着崩したイケメンが2人
2人並ぶと本当に絵になる
「…はよ」
やっぱり朝は弱い私の彼氏と
「葵おはよう!
今日は髪の毛がいつもと違うなぁ〜っ
そんな葵もめっちゃ可愛いわ〜」
朝から元気いっぱいの私の大切な仲間
「おはよう、舜、拓海!」
今まで色々なことを経験して来たけど、今こうやって3人で並んで登校できるのとがすごく嬉しいんだよね
「葵久しぶりやなぁ〜1週間ぶりぐらいか?
俺、めっちゃ寂しくて毎日泣いてたんやで」
シクシクと泣き真似をする拓海
「たった1週間じゃない」
どれだけ寂しがりなのよ…
私はふふっと笑った