秘密の陰陽師 【肆】上




「一ノ瀬葵ちゃん!」




突然前から声をかけられて肩がビクッと震えた




私は前を向いてその人を見たけど全然見たことのない人だった




「僕、一ノ瀬さんの前の席の
石井和人(イシイカズト)って言うんだ!
よかったら友達になってくれないかな??」




ニカッと笑いながら話しかけてくる彼は髪が短くて色が黒いスポーツマンと思われる男の子だった




「友達…ダメかな?」




少し肩を落としてそう聞いてくる石井君




「あっ…ううん!!私でよければ」




私は慌ててそう言った



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