秘密の陰陽師 【肆】上




ふと窓の外を見ると
舜と拓海、そして璃玖がいた




舜は少し不機嫌な顔をしている




横にいる拓海はそんな舜を見てゲラゲラと笑っている




璃玖は私の隣にいる石井君をジッと見つめていた




皆どうしたのかな?



今日の見回りは私と柊のはずなのに




そう思っていると不機嫌オーラ全開の舜が私の目の前まで歩いて来た




「葵に話があるんだけどまだ話すことあるのかな?」




そう石井君に話しかける舜は笑顔だけど目が笑っていない




「高田…っ
葵ちゃん、今日は僕帰るね!また明日ね」




舜のオーラにやられたのか石井君は逃げるように教室から出て行った



< 46 / 226 >

この作品をシェア

pagetop