秘密の陰陽師 【肆】上
「…っふっ…うぅ…」
私はと言うと涙が止まらなかった
「なんでお前が泣いてるんだよ」
少し困ったような顔をした柊は、優しく私の頭を撫でてくれた
「柊…っ辛かったよね…でも…っこれ…からは…私達が…いるから…ねっ」
涙が溢れて来て上手く話せない
「あぁ俺は自分のことを不幸だとは思ってない。むしろ幸せだよ。璃玖様と出会えて葵と舜と拓海、他にも沢山仲間ができたんだからな」
そう言って少しだけ笑顔を見せてくれた
「うぅ〜柊〜っ」
私は柊をギュッと抱きしめた
何があっても私は柊の味方だよって意味を込めて力一杯に抱きしめた