秘密の陰陽師 【肆】上
葵の周りには今にも手が出そうな狼達が沢山いる
はぁ…とため息をついた
葵を護るのは俺だっつーの
「ちょっとごめんね」
俺の前に群がる女達に声をかけて
俺は葵のもとに向かった
「え〜舜様どこへいくのーっ」
「いやだ行かないで〜」
後ろでそんな声が聞こえるけど俺は一切振り向かない
はやく…葵の所に行きたい
そう思うと自然に足が速くなる
葵の前まで行くとその場にしゃがみ、葵の体を揺すった