秘密の陰陽師 【肆】上




意識があるのは俺と葵と璃玖、拓海、柊に
葵のお兄ちゃんの蓮さんだけだった




「嫌な予感…」




葵がボソッと言った




「あたったな」




俺がそう言うと皆が俺たちの元に集まってきた




「どうなってる」




焦ったような表情の蓮さん




「柊、情報を集めてくれるか」




璃玖がそう言うと柊は手品のようにあっという間に仕事用の黒の服に身を包み、




「了解しました」




そう言って気配を消して体育館を出て行った




さすが忍…すごいな…と感心した




「何が起こってるんや」




拓海がそう言った瞬間




さっきと同じようにドンッいう音と共にまた大きく揺れた



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