秘密の陰陽師 【肆】上
「なんだか気持ち悪いね…」
葵はロボットを見るなり嫌そうな顔をして
そう言った
気持ち悪いと言われればその通りだ
気を持たないどころか妖ですらない
だが目の前のロボット達は意識があるように手も足も動かしている
【ネライサダメタ タカダシュン】
一体のロボットがカタコト言葉でそう言った
いきなりの事でその場にいた全員が言葉を聞き取ることができなかった
一体のロボットが喋り出したと思うと他の
ロボットも一斉に喋り出した
そして喋り終わったと思ったらそのロボット達から粉末のようなものが吹き出された
その粉末はどんどん広がり柚子のような香りが体育館を包み込んだ