秘密の陰陽師 【肆】上
「俺が行こう」
そう言って蓮さんが印を組み一歩前に出た
「オンタタントワラバシュンカ!!」
蓮さんの得意な"火"の技だ
蓮さんの手にボッと火が宿った
だが次の瞬間
その火もみるみるうちに消えていった
「なんだと…、?」
体験したことのない事に俺たちは固まってしまった
術が使えないんじゃ戦うことすらもできない
「やってみるか」
璃玖が一歩前にでる
「狐火」
そう言うと璃玖の手に青い炎が灯った
こいつ…狐火使えたのかよ
相当な力もってんだろうな
そう思っているとやはり璃玖の狐火も消されてしまった