側婚

知らなかった……。

全然……。


一週間後……。

「結……。
キレイ……」

「…そう?」

帆乃日が見とれている。

そんなにキレイかな

「うん……。
このウェデイングドレスすごくキレイ!!!」

「…えっ?」

「私、結婚式はこれを着るわ!!!」

「そう……」

見とれてたのはウェデイングドレスの方ね…。

「帆乃日、ありがとね。
ウェデイングドレスを着て、写真撮影出来るように手配してくれて」

私はお父さんとお母さんのために、自分のウェデイングドレスの写真をあげると決め、帆乃日に頼んだのだ。

「お礼は私じゃなくて史人に言って。
史人が友達に頼んだんだから」

「分かった。
今度会った時に、直接言う」

「結…」

名前を呼ばれて、声がした方を見ると…。

「平太さん……」

どうしてここに?

今日は帆乃日と出かけるっていう事しか言ってないのに!

「私が呼んだの。
一応旦那さんなんだし。
見せてあげなきゃ…」

「帆乃日!!」

勝手に!!!

「私、トイレ行ってきます」

トイレに逃げた帆乃日が居なくなり、平太さんと二人きりに…。

説明しないと……。

「平太さん……。
これは…」

「キスしたい」

キ…ス……したい?

「今、僕は結にキスしたいと思った…。
それって……。
結の事が好きって事かな?」


次の日の朝。

私は……。

「平太さん……。

別れましょう」
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