側婚
本当に居ない……。
一緒に居ると、ドキドキして……。
いつ、どこにいても顔が浮かんで……。
他の女の子と居るのが嫌だって思う……。
一番好きな男……。
18年生きてきて一人も見つけられないなんて……。
私このままだと将来……一人だ……。
なんて…思ってた。
『またフラれた……』
『バレー部のキャプテン?』
『うん……』
『フラれたのって、今回で…9回目?』
『10回目……』
『10回……』
『私……決めた!!!』
『……何を?』
『私、もう一生恋しません!!!』
『一生恋しないって事は…結婚しないの?』
『うん!!! しない!!!』
『じゃあ…一人で生きていくつもりなんだ?』
『ううん!!! 一人では生きない!!!』
『どういう事? 両親が亡くなったら、一人になるでしょ。一人っ子なんだから』
『そうだよ!!! だから、私と一生一緒に居ない?』
『…えっ?』
『だって結、一番好きな男を全然見つけられないんでしょ? なら、諦めて私と一緒に暮らそうよ』
『でも……』
『一生一緒に暮らす人が居るなら、結婚するために一番好きな男を探すように言われなくなるんじゃない?』
『うん……』
『ねっ? 私と死ぬまで一緒に生きよう!!!』
『うん……。
居よう!』
これで私は…一人じゃなくなった。