風薫る
「ホームルームが終わり次第廊下で待ち合わせよう。もし俺の方が早く終わったら二組の廊下にいるから、木戸さんの方が早く終わったら四組の廊下で待ってて」
俺を置いて四組に行かないでね、なんて意地悪な物言いをする。
「だ、大丈夫……!」
早く終わった方がまだ終わっていない方の教室の廊下で待機して待ち合わせして、集合する。
どんなに遅くなっても大体一時半にはカフェに到着できる見込み。
しっかりメモを取って、よし、と頷いた。
「これで大丈夫かな」
「うん。大丈夫じゃないかな」
私のテスト勉強を考慮してか、手早く組んでくれた黒瀬君の予定に抜かりはないと思われる。
あとは当日休んでしまわないように、体調管理を杜撰にしないこと。
よし、じゃあ、と立ち上がる黒瀬君に倣って立ち上がる。
しばらく会えないのだと考えると、椅子を引く手に力が込もった。
俺を置いて四組に行かないでね、なんて意地悪な物言いをする。
「だ、大丈夫……!」
早く終わった方がまだ終わっていない方の教室の廊下で待機して待ち合わせして、集合する。
どんなに遅くなっても大体一時半にはカフェに到着できる見込み。
しっかりメモを取って、よし、と頷いた。
「これで大丈夫かな」
「うん。大丈夫じゃないかな」
私のテスト勉強を考慮してか、手早く組んでくれた黒瀬君の予定に抜かりはないと思われる。
あとは当日休んでしまわないように、体調管理を杜撰にしないこと。
よし、じゃあ、と立ち上がる黒瀬君に倣って立ち上がる。
しばらく会えないのだと考えると、椅子を引く手に力が込もった。