☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~

「嫌みかっ…!?」

俺は言った。

「…夢璃ー♪」

聞いてないのかよっ…!

夢璃に甘える愁二。


「聞けよっ!
そこの夢璃に抱きついてる奴っ!」

俺が指をさして言った。

「邪魔しないで下さいっ!」

「先輩だぞ、おいっ!」

俺が言う。


「智希先輩も早く彼女作ればいいのに。」

笑顔で愁二が言った。


「………おい。
智希さん、カチンときたよ?」

俺は言った。


誰のせいでこんなになってると…!?


「…はぁ。」

突然、ため息をついたと思ったら。

遥香が席を立った。


「遥香、どうしたの?」

夢璃が聞いた。

「…なんでもない。」

そう冷たく言って、教室を出て行った。


「………。」

夢璃が下を向いた。

可愛いね、本当。

「あんなの気にしないっ♪」

愁二が夢璃に抱きついて言った。


コイツは、無神経すぎるね。

< 106 / 247 >

この作品をシェア

pagetop