☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
すると、遥香がビクッとしてこっちを見た。
「めっちゃ、探したんだからなっ!?」
俺が言った。
遥香が下を向く。
やべ…、声デカすぎた。
そんな顔するなって…。
「もー、ムカつくっ!!」
「…ごめん。」
遥香が小さな声で言う。
違う…。違うし…。
「遥香じゃなくて。」
「…なにっ…?」
泣いてるのかよ。
「違う。遥香がムカつくんじゃなくて…。
はっきりしない自分にムカつく。」
何でだよ。
まだ。2ヶ月しかたってないのに。
何で、こいつがこんなに気になるんだよ。
分かんないけど、こいつを見てると…。
「俺、まじでどうかしちゃったのかも。」
俺はしゃがみこんだ。