☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「好き、かも。いや、好きだ。」
すべてが愛しいと思った。
気づけば、抱きしめていた。
「……嘘。」
遥香が言う。
「…嘘じゃないし。
俺、結構遥香に惚れてたかも。」
俺が笑って言った。
「本…当に…?」
遥香が泣きながら言う。
「うん。」
春樹の事を言った時、わかった。
アイツと比べてほしくなくて。
アイツに負けたくなくて。
遥香だったから。
「安心しすぎてた。
遥香が強気な性格だから。
傷ついてるのも気づかなかったし…。
ごめん。」
俺は言った。
知らず知らずに遥香を傷つけてた。
そのくせ、待たせてばっかりで。
ごめん。
けど、その分…。
「幸せにするから。」
夢璃よりも何倍も愛してやるから。
もう、傷つけるような事はしないから。
待たせてごめんな?