☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――智希――

遥香が泣き止んで。


「教室戻るかっ!」

「うん。」

遥香が言った。


夢璃達を待たせてる。

教室に着いて入ろうとした時だった。


「…んっ…、ぁっ…。」

「萌えるねっ!」

「…ゃっ…。」

この声は何…ですかね?


俺は、黙ってドアに手をついた。

「ちょっと…、
待った方がいいんじゃないの…?」

遥香が控えめに言う。


嘘だろ。

「ここでは…、ないだろ。」

俺は苦笑いで言った。

「あの子だったら、分かんないわよ。」

遥香が言う。


あの子とは、愁二の事だろう。

アイツ……。

「……ゃだっ…。」

「嫌じゃないしー。」

夢璃の声……?


我慢出来なくなった俺。


――ガラっ…!

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