☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――愁二――

自分の部屋で、ベッドに寝転がってた時。

今日、初めて携帯が鳴った。

そういえば、今日は携帯してなかった。


メールを送るのは夢璃で。

メールがくるのは、夢璃。

そして、たまに弘史。

けど、最近は一日中夢璃といる事が多い。

だから携帯に触ってすら、いなかった。


ずっと、鳴り続ける携帯。

電話じゃんっ。

俺は、携帯を開いた。

画面に名前が出ている。

――夢璃

「もしもしー?」

電話をかけてきた事が、
嬉しくてご機嫌で言った。

「愁君っ…。」

「…泣いてる?」

俺は、聞いた。

「……会いたい。」

夢璃が涙声で、言った。

「待ってて。」

そう言って、電話を切った。

階段を下りて、玄関に向かう。

< 157 / 247 >

この作品をシェア

pagetop