☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「そりゃあ、好きだからね。
祐璃も本気で恋したら、分かるよ。

俺、知ってるからね?」

「……え…?」

「美佳と付き合ってんでしょ。」

俺は言った。

「なんで、知ってるんですか…。
また、夢璃か…。」

祐璃が言う。

「違う。
よく、兄ちゃんと話してるから。」

1ヶ月ぐらい前から、
美佳が家に出入りしていた。

「…なんで…。」

「…祐璃の事を知るためだってー。

祐璃、自分の事
何も教えてくれないらしいじゃん。」

俺は言った。

「まぁ…。
アイツ、自分の事ばっか話すし。」

祐璃が言う。

「…分かってあげなよ。」

「…はぁ。」

祐璃は、困った顔で頷いた。

「…本当、
祐璃も夢璃に似て鈍感だよね。」

「それ、兄ちゃんにも言われた。」

祐璃が嫌そうに言った。

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