☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
………しまった。

「……んっ…ぁ…。」

思った時には、遅く。

唇を奪われていた私。

「おはようのキス。」

愁君が笑って言った。


「なっ…。」

…何も言えない。

「……ヤバい、遅刻だー。」

愁君が時計を見て、棒読みで言った。

「…早くしないと。」

私が言った。

「…やーだー!

夢璃ともっと、寝たかったー!!
けど、智希先輩うるさい…。」

そう言って、駄々をこねる愁君。

私には、どうもできない。


まぁ、とりあえず…

「早く、準備しよう?」

私が笑顔で言った。

「…ん。」

愁君がしょんぼりして言う。

結局、起きて。

一階に下りた。

――ガチャ

「…………。」

リビングを見ると、
祐璃がパンを食べていた。

ばっちり目が合った私。

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