☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――祐璃――

「行ってらっしゃい。

目障り…。

「行って来るっ!」

早く行けよ…。

言いたいけど、言えない。


弟の前で、堂々といちゃつくなよ。

「はぁー…。」

ため息をついて、席を立った。

「…祐璃。」

夢璃から呼ばれた。

「…何?」

夢璃の方を向いた。

……もう、涙目になってるし。

「なんで、泣くかなー!」

俺は、そう言って夢璃の前に立った。

「言ってよ…。」

「…何を?」

「どうしたの?」

また、それか…。

「もう、いいよそれは。忘れて。」

俺が言った。

「…やだー。やだやだやだやだ。
ちゃんと、言ってよ…。」

相変わらず、しつこい。

俺が黙って、ドアを出ようとした。

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