☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「夢璃ーっ!!」
そんな時。
私の名前を呼ぶ声がした。
「……出た。」
愁君が言う。
「遥香と智希!」
私が言った。
「何、朝から泣いてるのっ!?
せっかくの化粧が、落ちるわよっ!」
そう言って、
遥香がハンカチで涙を拭いてくれる。
「夢璃は、
化粧しなくても可愛いのになっ!」
智希が私の頭を撫でて言う。
――バシっ
けど、その手を遥香が叩いた。
「いてーっ…!」
「髪が崩れるじゃないっ!」
遥香が言った。
「すいませんねー。」
智希が口を尖らせて言う。
相変わらずですね。