☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「別に悪いとか言ってないし。」
そう言って、智希がこっちを向いた。
「…ごめんね。」
何言ってんだ、私。
「謝ってばっか。」
「うるさいわね。誰のせいよ。」
また、強がってしまった。
「…だからさ、
お前もう少し素直になれば?」
「…いきなり素直になっても
気持ち悪いと思わない?
そんな簡単に性格は、
変えられないし……。」
私は言った。
「そんな言って、強がってるから
ほっとけないんですけど。
1人で泣かないでさ、
泣きたい時は、泣いていいから。
…って、聞いてます?」
智希が言った。
「いきなり、優しくなってキモい…。」
「キモくないから。
素直に格好良いと言えよ。」
「………。」
何も言えない…。
「…いや、無視みたいな?」
「あんたは、そういう空気読めないとこ
なおした方がいいと思う。」
私は言った。