☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――ドンっ!
机が倒れる音がした。
びっくりして倒れた方を見た。
「…くだらない言い合いすんなよ。」
戒斗だった。
机は、戒斗が蹴ったらしい。
「夢璃の机がないって、言ってんでしょ。」
遥香が言った。
「そなの?じゃぁ、コイツの机とれば?」
戒斗が久美ちゃんを指差して言う。
いや、何故…?
「だから、
知らないって言ってんだけどっ!?
聞いてたわけ?」
久美ちゃんが言った。
「別にお前が隠したとか言ってねぇし。
ただ単にお前がウザいだけ。」
「意味分かんないっ!
勝手に割り込んでくんなよ!」
「………あ゙?
調子のってんじゃねぇよ。」
そう言って、
戒斗が久美ちゃんに近づいて行った。
「何?」
「ちょっと…、戒斗…。」
戒斗が久美ちゃんの胸ぐらを掴んでいた。
「あんま、調子こいてると
学校来れなくなるけど?」
戒斗が言った。
「……ごめんっ。」
久美ちゃんが謝ると
戒斗が久美ちゃんを離した。
「いったっ!」
久美ちゃんが床に倒れた。