☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~

――ドンっ!


机が倒れる音がした。
びっくりして倒れた方を見た。


「…くだらない言い合いすんなよ。」

戒斗だった。

机は、戒斗が蹴ったらしい。

「夢璃の机がないって、言ってんでしょ。」

遥香が言った。

「そなの?じゃぁ、コイツの机とれば?」

戒斗が久美ちゃんを指差して言う。


いや、何故…?


「だから、
知らないって言ってんだけどっ!?

聞いてたわけ?」

久美ちゃんが言った。

「別にお前が隠したとか言ってねぇし。
ただ単にお前がウザいだけ。」


「意味分かんないっ!
勝手に割り込んでくんなよ!」

「………あ゙?
調子のってんじゃねぇよ。」

そう言って、
戒斗が久美ちゃんに近づいて行った。


「何?」

「ちょっと…、戒斗…。」

戒斗が久美ちゃんの胸ぐらを掴んでいた。

「あんま、調子こいてると
学校来れなくなるけど?」

戒斗が言った。

「……ごめんっ。」

久美ちゃんが謝ると
戒斗が久美ちゃんを離した。

「いったっ!」

久美ちゃんが床に倒れた。

< 46 / 247 >

この作品をシェア

pagetop