☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「おはよー。」
そう言って、教室に入った。
「あっ…、夢璃が来たっ!」
智希が言った。
声のした方を見ると、
智希と遥香と戒斗が私の机で何かしていた。
「何してるの?」
私は、自分の机を見た。
「ちょっ…!!」
そう言って、遥香が机を隠した。
けど、私にはまだ消されてない部分が見えた。
――別れろ
「………。」
確かにそう書いてた。
黙った私。
「ゆ、夢璃っ!?ほら、何にもないっ!」
智希が言った。
キレイに消されていた。
「ごめんね…。ありがとう。」
迷惑ばっかりかけてる。
「……嫌だ。」
別れないもん。
「夢璃、大丈夫だからっ!
気にしないんだよっ!?」
遥香が言った。
「おうっ、気にすんな。」
戒斗が言う。