☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
「うん…。ごめんね。」
泣きそうなのを必死にこらえて言った。
「夢璃、泣くなら俺の胸でっ…!」
智希が両手を広げた。
「可哀想に…。」
そう言って、遥香が抱きしめてきた。
「はるかぁ~…。」
私も遥香に抱きついた。
「あ、無視みたいな…?」
智希が言った。
「ったく、
そんなのより犯人探ししようぜ。」
戒斗が言う。
「犯人は、決まってるわよ。」
遥香が言った。
「アイツだろ。」
智希が指をさした。
その方向を黙って見る。
女子が輪になって喋っていた。
その中に目立ってるのが1人。
久美ちゃんだ。
「…まだ、分かんないよ。」
「甘すぎるっ!
あたしはアイツしか考えられないっ!」
遥香が言う。
「こんな事する腹黒い奴は、
アイツぐらいだよなっ!」
智希がデカい声で言った。