☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――夢璃――

大丈夫だよ。
そうは言ってたものの…。


「まただ…。」

私は、小さな声で言った。

せっかく、新しい上履き買ったのに。


翌日には、なくなってる。

なんだかんだで3週間経過していた。

「夢璃?」

愁君が言った。

さすがにもう騙せないだろう。


なんせ、これで3回目。

1回目であんなに疑われてるのに、
3回目となると…。


「また、上履き忘れたの?」

愁君が言った。

コクンと頷いた私。


「……夢璃。」

「何…?」

私は言った。

「……なんでも言って?
なんかあったら、言ってよ。」

愁君は…、分かってるの?


「…ぅん。」


まだ…、まだ大丈夫。

いつも、愁君に頼ってばっかりだから…。

自分で解決しようと思ってた。

解決できると思ってた。

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