☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――愁二――

もう、分かってるのに…。というか、分かってしまった。

夢璃は、上履きを隠されてるんだと思う。


「…ぅん。」

夢璃が言った。

なんで、
そう自分で解決しようとするわけ?

なんで、俺に言ってくれないの?

なんで、頼ってくれないの?


「愁君…?」

夢璃が首をかしげて俺に言う。

夢璃が、言ってくれるのを待っていたのに。

「…ムカつく。」

俺は言った。

「はっ、早く行かなきゃ。」


無視ですかっ!

あぁ、そうきたねっ!

もう、まじ頭きたっ!


「……なっ、なんで、ついてくるの?」

夢璃が言う。

「別にいいじゃんっ!」


本当は、一階なんだけど夢璃の教室までついて行く俺。

「…えっ、バイバイ…?」

夢璃が教室に入って行った。

「あっ、愁二君だー!!」

来た。


アイツ…。

「ねぇ、ちょっと来てくんない?」

「いいよ~♪」

そいつが笑顔で言う。

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