☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
相変わらずメチャクチャだ。
何で、この四人は
そんなに意見が合わないのか…。
「あっ!もう、教室帰んないとっ…!」
愁君が言った。
「そっか。」
「…そんな顔されたら、戻れないっ!」
「戻んなくていいっー!」
「…早くそいつを追い出せよっ!」
智希が言う。
「………。」
私は黙った。
「夢璃は、俺と一緒にいたいんでしょ?」
愁君が抱きしめながら言う。
私は思わず頷いた。
「サボろうよっ!」
……へ?
「え…、愁君…?」
愁君に腕を引っ張られて走った。
「行くな、夢璃ーっ!!」
智希が叫んだ。
けど、そんなの無視に愁君は走る。
逃走…。