☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~

「あはは!」

そいつが笑顔で言う。


「…お前がやったんだろ?
さっきから、何がおかしいんだよ。」

俺が言った。


「やったって言ったらどうする?」

「まぁ、それなりにしてもらわないとね?俺の彼女だし。」

「ねぇ、それだけだと思ってるの?

この前の福島さんの机とか、
すごかったよっ♪」


「……は?」

「別れろって大きな字で書いてたのっ!

良い友達がいて良かったよねっ!
来る前に消してあげてたんだからっ!」


「それも、お前がやったんだ。」

「やっては、いないよ?
指示はしたけどね。」

「俺がキレてんの分かってる?」

「分かってるよ。
だから、面白いんじゃんっ。」

そいつが笑って言った。


……ムカつく。


―――ドンっ!!

「ふざけんのもいい加減にしてね?」

後ろの壁を叩いて言った。

「だから、やってはいないってば。」

そいつの声が変わった。

< 81 / 247 >

この作品をシェア

pagetop