☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――夢璃――

「……見間違いじゃない?」

私は言った。

「……見間違いかもな。」

戒斗が言う。


――坂上が中井とキスしてた。


「気分悪くなってきた…。
保健室行く。」

私は言った。

「夢璃…。」

遥香が私の名前を呼んだけど、
私は教室を出て行った。


嘘に決まってる。

夢璃は、あんな事されたのに。

愁君までとっちゃうの?


「…なんで…。やだ…。」

1人で泣いてた。


どうでもいいから。

夢璃に何でもしていいから。


けど…、愁君だけ…。

愁君だけは…とらないで。


「…夢璃。」

私の名前を呼ぶ。

涙を拭いたけど。

…どんどん涙が出てくる。


――グイッ


「…きゃっ…。」

誰……?

「ごめん…。」

「…智希…?」


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