I love you forever
第1章
私の父は、小さい頃に亡くなった。
まだ小さかった私には、それがよく分からなかった。
父が亡くなった後、母は私を女手一つで育ててくれた。
きっと大変だったと思う。
働きながら育児もして。
そんな母を、私は敬愛している。
時が経つにつれ、私も大きくなり中学生になった頃、私に父親が出来た。
母は再婚し、苗字も変わり、これでやっと母も休むことができると思った。
けど、母が再婚した相手は、裕福ではあるがとんでもない人だった。
母の居ない所や、母の見ていないところで、私に暴力を振るっていた。
母に相談しようにも、母の側にはいつもあの男がいたし、やっと母に安らぎが訪れているのにこれ以上重荷を背負わせたくなかった。
だから私は誰にも言わず、あの男の暴行に耐え忍んだ。
これ以上母には私の事で無理をさせたくなかったから。