I love you forever

次の日学校に行くと、私の机が無くなっていた。

前は体操着、その前は教科書。

日に日にあからさまに物が無くなって行く。

教師はもちろん、見て見ぬ振り。

私……………何か悪いことしたかなぁ?

学校が終わり家に帰ると、母の靴はなくあの人の靴があった。

あ、帰ってきてる………。

嫌だな…………まただ。

母が帰ってくるまでの間、ずっとあの男からの暴行を受け続けていた。

私の体中には、アザがいっぱい。

毎日受けているから、青アザから変色し黒くなっている。

いつまで耐えないといけないのかな?

どうしたらみんな、止めてくれるのかな?

どうしたら………………。

ピロンッ

そんな時、携帯が鳴った。

誰かからメールが送られてきた音だ。

誰からかとメールを開くと、凪からだった。


『差出人:凪
宛先:みことへ
ヤッホ!みこと〜!
今日これから、暴走族の皆んなでバカ騒ぎするんだけど来ないー??
場所は前と同じ、煉奈の倉庫だよ〜!!
バカ騒ぎしようぜ!!╰(*´︶`*)╯』


凪のメールは昨日と同じで、何処か楽しそうな感じだった。

私は少しだけ、凪のことが羨ましく思った。

中退だけど、前向きで明るくて元気で、嘘偽りもなくマイペース。

口は悪かったりするけど、でも何処か憎めなくって。

そんな凪のことが羨ましかった。

凪は一歩踏み出す勇気と力がある。

けど、私はそのどちらもない。

でも、踏み出さないと変われないよね。

私は意を決し、凪にメールの返事を送った。


『宛先人:凪へ
行く。今から行く。』


私は急いで服を着替え、カバンと必要最低限のものを持って、静かに物音を立てずに家を出た。

初めて夜中に外出する。

少しだけ、ワクワクした。
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