I love you forever

走って煉奈の倉庫へ行くと、バイクの音と人の声が聞こえてきた。

走ったせいなのか、心臓がバクバクと鳴り止まない。

ここまで来て、少し怖くなった。

私なんかが行ってもいいのかな?

一般人の私なんかが行ったら迷惑じゃないかな?

色んな不安と恐怖が押し上げてくる。

そろそろと覗くように声のする方へ足を運ぶ。

影から覗くようにして見てみる。

そこには沢山の人がいて、みんな騒いでた。

本当にバカ騒ぎしてる…………。

金髪や、茶髪、赤髪やメッシュを入れた人、特攻服や、刺繍の入った服を着ている人もいる。

やっぱり場違いな気がする…………。

凪も居ないみたいだし…………。

やっぱり帰ろう。

そう思い、くるりと方向転換して帰ろうとすると、誰かにぶつかった。

謝りながらぶつかった人を見上げると、そこに立っていたのは背の高い男の子だった。

金髪に赤色メッシュ、右の耳に一つだけ赤色のピアスを付けている。

顔立ちも良く、一見細身そうだがタッパもあって、袖をまくった腕は意外とたくましい感じがした。
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