オットセイ
カウっぺはなにか言いたそうに口をぱくぱくさせている。


そんなカウっぺの頬をむにっと掴んで、あたしは大声でこういった。


「こーの意気地無し。言いたいことくらい自分でいえば?


いつもあたしが言うのも待ってるけどさ~、バカみたい。


あんたのそういう優柔不断なとこ、本当に嫌いなんだよね。


直した方がいいよ?蘭とあたしにくっついてたお陰でここまで上り詰めたくせに」


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