オットセイ
「カウっぺ、ウザイんだけど」


校門を出て開口一番、蘭がそう言い放った。


たしかにそれはあたしも思っていたことだ。


突然反抗されて、気分がいいわけない。


「それな、マジないわ~!さきに、カウっぺやっちゃう?」


そういった時、スマホがポケットのなかで震えた。


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